本日の修錬 2022/01/21

本日は今年の萠翠展に出品する行草作品の構想を練り直しました。


当初は半切2行の七言律詩の予定で昨年一度試作していたのですが、今年は一行書で線を鍛えることに重点を置いて取り組みたいということから題材を変更。


先日ネットで衝動買いした画仙紙が届いたので、これに書いてみることにしました。


中央に瓦当紋が4つ、左右に色違いの帯が入った紙です。


中央の瓦当紋の上に7~8字の詩句を細めに配して、落款を左右の帯に分けて入れようと思います。


そこで選んだ詩句は「心無機事案有好書(心機事無く案に好書有り)」。大昔宮澤秀巖先生のご指導を受けていた頃、創作にチャレンジしたくて、先生のお許しもないのに書いていって見ていただいた思い出の詩句です。


当時は半切1/3横に3行書きでしたが、創作にチャレンジするなんて10年早いという頃だったので、お叱りを受けるのではないかと恐る恐るみていただいた記憶があります。


もちろん未熟な出来栄えだったので展覧会に出すことなどはお許しいただけませんでしたが、見ていただくことはできて、ご助言はいただけました。


あれから20年以上が経過したでしょうか。


午後から鉛筆草稿を作って、作品用中硯に墨を磨り、2枚ほどで書き上げた試作第一号が写真のものです。


デザインに引かれて買った紙ですが、全くといっていいほど滲まないので線の味わいはでません。


今朝思いついて、詩句の選定から鉛筆草稿を経て一日でここまでたどり着いたのは、自分としては上出来。


構成はまずまずだと思いますが、線質には課題も…。紙質の問題も要検討です。


夜の修錬は、昨日の続きで墨場必携の春の5字句を草書で書くというトレーニングをしました。


草書を覚えるということがメインのトレーニングですが、ただ書きなぐっているという感じになってしまっています。


もう少し、字形や線質にこだわって書かないと修錬とはいえませんね。


本日の修錬は合計3時間ほど、集中度90%、課題認識度80%、目標達成度50%でした。

2022年01月21日