本日の修錬 2021/12/07

本日午前中はKmさんのお稽古でした。年賀状の制作に取り組んでいただきました。


午後からは巻紙の手紙を1通書いて、いこいの家の皆さんの作品の裏打ち作業をしました。


今年は子どもさんの年賀状作りにスチレンボード版画に取り組んでもらおうと思っているので、夕食後は説明のためのサンプル作品を試作しました。


夜遅くになってから、元永本古今集の臨書に取り組みました。


今日は背臨に挑戦しました。


書道美術館展に出品しようと思っている部分の始めの詞書の内2行を、少しずつ半紙で繰り返し形臨し、おおよそ頭に入ったと思ったところで背臨、原本と見比べて注意する点を確認して再び形臨、注意点がクリアできたら再び背臨と、この作業を繰り返しました。


写真右は最後に背臨したものです(写真左は原本)。原本を見ずに書いているので、細部には原本と異なる部分も少なからずありますが、背臨は目的ではなく、原本の特徴を腕と頭に叩き込むための手段。


背臨するためには、細かい部分までよく観察して繰り返し書かなければならないので、背臨することによって原本の特徴が頭と腕に入り、その後の臨書がぐんと楽になります。


それまでは一点一画原本を見ながら書くので形ばかりにとらわれてなかなか線質やリズムにまで意識がまわりませんが、背臨を経た後は自然なリズムと呼吸で書けるようになり、一歩意臨に近づけるようです。


これからも展覧会出品作品など、ここぞという時には是非修錬に背臨を取り入れていきたいと思います。


本日の修錬は2時間ほど、集中度90%、課題認識度80%、目標達成度40%でした。

2021年12月08日