本日の修錬 2022/05/23

本日は午前中にまず師範勉強会に提出する競書手本課題の楷書と草書を書いて、その後書写検定のトレーニング。


漢字臨書は九成宮醴泉銘、仮名臨書は元永本古今集を書きました。仮名の方は一発で出来ましたが、九成宮の方は苦戦しました。


臨書は、書きあがった時の第一印象が九成宮っぽいかどうかが重要だと思うのですが、何度書いても九成宮っぽくならず…。


秀巖先生が「九成宮は起筆の鋭い当たりが特徴」とおっしゃっていたのを思い出しました。


文字の形状や点画だけを似せてもだめ、運筆スピードや抑揚、穂先の状態など、いろんなことが複合されて「・・っぽい」は成立するものですね。


本番の試験に九成宮が出ないことを願うばかりです。


午後からは家の仕事をして、夕食後作品用大硯に墨を磨り始め、夜の修錬は書統5月号の漢字条幅課題4点に取り組みました。


左端は集字聖教序の臨書ですが、原本に引きずられて「儀」「有」の二字が細く他の字と不調和になってしまいました。


原本は集字のため随所にこういう部分があるのですが、書統に掲載されている範書は、原本の字形や筆意を尊重しながらも、ちゃんと半切作品として一体感が出るように微調整して書かれています。(こういうところ勉強になります)


本日の修錬は合計5時間ほど、集中度90%、課題認識度80%、目標達成度50%でした。

2022年05月24日