本日の修練 2024/07/10
本日午前中は大人クラスの自宅お稽古。
午後からはいこいの家。
いこいの家では、毎年恒例の手作り団扇に取り組んでいただきました。
子どもたちのうちわ作りは毎年マーブリング、野菜スタンプ、吹き絵などさまざまな技法を用いて思い思いにデザインを楽しむところから取り組んでもらっていますが、いこいの家ではデザインはこちらで印刷したものを用意して、文字のお稽古に重点を置いて取り組んでいただいています。
今年のデザインは表が北斎の富嶽百景から「神奈川沖浪裏」に「涼」1字を、裏は青葉のデザインに小筆で「蝉しぐれ」です。
写真は私が見本として書いたものですが、皆さん熱心にお稽古されて、それぞれ個性的な世界に一つだけの手書き文字の素敵なうちわができました。
夜は本部研究会で、他の方の臨書や作品を拝見して、教室で牛橛造像記を半紙で少しお稽古しました。
家に帰ってから、もう一度半切に牛橛造像記を書いてみました。
写真左端が昨日書いたもの、真ん中が今日書いたものです。
昨日書いたものは造像記にしては弱い印象だったので、どうすれば造像記らしい強さが表現できるかを考えた結果、原本より字間、行間を詰めて、線もやや太めに書いてみました。
一字一字原本を見ながら忠実に書くというよりは、自分の中にある「牛橛造像記の筆使いはこんな感じだ」というイメージに基づいて筆を運ぶようにしました。
更にここから書き込んで、字粒の不揃いなところや全体的なバランスなどを調整して、自分が思う造像記のイメージに近づけていきたいと思います。
家に帰ってからの修錬は1時間ほどでした。
集中度90%、課題認識度90%、目標達成度50%でした。